VPSで用意されている標準インストールOSを使わずに,インストールメディアを使って素のOSをインストールした際のネットワーク設定に関するメモです.

最初SSH接続ができなくて焦りましたが,どうもネットワーク設定をしなければならないようです.VPS各社が用意している標準OSは設定済みのようです.(使っていないからわからないが)

OSはCentOS 7.2 x86_64で,最小構成でインストールしています.

手順

1: IPアドレス・ゲートウェイ・DNSを設定

CentOS 7から各種ネットワーク設定はnmcliコマンドを使って行うみたいです.(nmtuiは使っていない)

まずは,現状確認から.使用しているデバイス名を調べます.

$ nmcli d
デバイス  タイプ    状態      接続 
ens3      ethernet  接続済み  ens3 
lo        loopback  管理無し  --   

私の場合はehternetを使ったネットワークデバイス名がens3でした.なお,初期状態では接続なしとなっており,ssh接続等はできませんでした.

続いて,IPアドレスとゲートウェイを設定します.ルート権限が必要です. {your IP address}にサーバーに割り当てられたIPアドレスを,{your gateway}に与えられたゲートウェイに置き換えてください.どちらもIPv4です.

# nmcli c mod ens3 ipv4.addresses {your IP address}
# nmcli c mod ens3 ipv4.gateway {your gateway}

DNSリゾルバも設定します.CentOS 6では/etc/resolv.confを直接編集するみたいですが,CentOS 7では同様にnmcliで設定します.{your primary dns}および{your secondary dns}を適宜書き換えてください.

# nmcli c mod ens3 ipv4.dns {your primary dns},{your secondary dns}

2: IPアドレスの固定化

サーバーのIPアドレスを固定化します.

# nmcli c mod ens3 ipv4.method manual

3: ネットワーク接続を有効化

ネットワークへの接続を有効化します.

# nmcli c mod ens3 connection.autoconnect yes

以下のコマンドでONBOOT=yesと出ればOKです.

$ cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ens3 | grep "ONBOOT"
ONBOOT=yes

4: 設定を反映させる

最後に今まで行った設定を反映させるため,ネットワーク用デーモンを再起動します.忘れないように注意!

# systemctl restart network

おわりに

ネットワーク接続が有効化され,サーバーがインターネットに接続されました.

これで,SSH接続によるリモート操作でサーバーをいじれます.